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前ページ次ページスナイピング ゼロ タルブ村の上空三千メイルに、アルビオンの主力艦隊であるレキシントン号の姿があった。存在を誇示するかのごとく、 悠然と君臨している。その周囲には、友軍の戦列艦が分散して警戒に当たっていた。 トリステインの艦隊は全て爆沈され、艦上のあちらこちらで水兵達が万歳を繰り返している。そんな状況に、ボーウッドは 眉をひそめていた。因みに総司令官であるジョンストンも万歳をしていたが、こちらに対しては無視している。 「上手くいきましたな、艦長殿」 隣に風竜を従えたワルドが、ボーウッドに耳打ちする。先ほどまで自国の村を焼き払っていたとは思えない、冷やかな 表情をしている。 「別に、ただ戦争が始まっただけだ。それ以上でも、それ以下でも無い」 ボーウッドは、ボソリを呟いた。その言葉を聞いたワルドは、口元を歪める。 そんな二人の元へ、ジョンストンが近づいて来た。まるで子供が欲しかった玩具を手に入れたかのような、嬉しそうな笑みを 浮かべている。 「艦長、伝令から情報だ。港町のラ・ロシェールに、トリステイン軍が展開したらしい。速やかに艦砲射撃の準備を 進めてくれたまえ」 「了解しました、司令長官殿」 ボーウッドは水兵達に艦砲射撃の準備をするよう命じると、ワルドに顔を向ける。 「で、君はどうするのかね? トリステイン軍が砲撃で全滅する様を、高見の見物かな?」 ワルドは首を横に振ると、ボーウッドに背を向ける。 「まだ敵軍に竜騎士が残っているかもしれませんので、周囲の警戒でもしてきますよ」 そう言って歩き出そうとした時、伝令が走り寄って来た。真っ直ぐにジョンストンの元へ向かい、何やら報告をしている。 何事かと思ったボーウッドは、ジョンストンに問いかけた。 「何かありましたか?」 「ん? あぁいや、別に大した事では無いよ」 そう言いながら、ジョンストンは帽子を被り直す。そして、ボーウッドとワルドに言った。 「何でも、奇妙な形をした竜騎士が一騎、こちらに接近しているらしい。まあ、一騎ほどなら驚くに値しないがね」 「相棒、右下から続いて三騎あがって来るぜ!」 「ヤー!」 「相棒の相棒、左から十騎ばかり来やがったぜ!」 「は~い♪」 レキシントン号から五百メイルほど離れた二千五百メイル上空で、二人はアルビオンの竜騎士隊と空中戦を行っていた。 時速150キロを誇る火竜の約二倍、時速287キロの速度でヘリを縦横無尽に操り竜騎士隊を翻弄している。 敵の背後に回り込んで銃撃すると言う単純な戦法で、二十ほどいたアルビオンの竜騎士隊は、すでに片手で 数えられるまでに数を減らしている。 「まったく、この飛行機械ってのは凄いね! おもしれえわホントに!」 二人の操縦士の間で、デルフリンガーが大声で叫ぶ。 「本当に、私もビックリしたわ!」 後部座席からルイズが体を乗り出して、大声で声をあげた。 「天下無双と言われてるアルビオンの竜騎士隊を軽々と撃ち負かしちゃうんだもん、流石は私の使い魔ね」 アンリエッタから譲り受けた水のルビーをはめた右手を、強く握り締める。本人に聞くと、お守りのためとのこと。 左手には、始祖の祈祷書をしっかりと抱き締めている。 マスケットの銃口に丸い弾を入れながら、リップは楽しげに口を開く。 「私達の持つ武器の性能がチートすぎるからよ、こっちだけズルして無敵モードだし」 ドアの窓から銃口を突き出し、竜騎士に向けて発砲。弾丸は不規則に動きながら、複数の竜騎士と火竜を穴だらけに した。ガクリと姿勢を傾け、地表へ落下していく。 「有効射程が竜の吐く炎よりずっと上ですから、近づかれる前に撃つだけだから簡単ですよ」 大した事では無いとでも言いたげな表情をしながら、セラスは窓からハルコンネンを突き出し残った竜騎士に向け引き金を 引く。落雷のような音を響かせ、火竜の頭部を粉砕。竜騎士はフライの呪文を使い、なにか叫びながら地表へ落ちていった。 「やったわ! アルビオン竜騎士隊、全騎を撃墜。トリステイン竜騎士隊の仇を討てたわ!」 ルイズは立ち上がると、両手でガッツポーズを決めた。それと同時に、始祖の祈祷書が足元にドサリと落ちる。あっと声を あげ、ルイズは慌ててしゃがみこむ。 それを見た(どこに目があるのか分からない)デルフリンガーが、ニヤニヤしながら(どこが顔なのかも分からない) 口を開く。(どこに口があるのかは分かる、鞘の部分だ) 「ご主人さまよ、喜ぶのは良いけど国宝の書物はキチンと扱いなよ」 「言われなくても分かってるわよ、ちょっと手元が狂っただけなんだからね!」 大声で反論しながら始祖の祈祷書を拾い上げようとして・・・ふと、ルイズの手が止まった。 「どうしたよ、ご主人さま。鳩が豆鉄砲くらったような顔して?」 「・・・・・・」 「マスター?」 不審に思ったセラスが振り向くと同時に、ルイズが顔を上げた。両目が大きく見開き、呆気にとられたかのような表情だ。 「え~と・・・どうかしました?」 「・・・セラス、ちょっと聞いてくれない?」 「なんですか?」 二人のやり取りを、リップは眼鏡をキラリと光らせながら見つめている。 「私、読み手に選ばれちゃったみたい。いや、何かの冗談かもしれないけど・・・」 「「はぁ?」」 セラスとリップが揃って首を傾げる。その時、デルフが話に割り込んだ。 「まさかとは思うけど、それってもしかして・・・虚無のことかい?」 「授業で先生が言ってた、虚無のことですか?」 セラスは召喚された後で見学した授業を思い出した。確か、四大系統の他に失われた系統魔法があるって言ってたような? 「そうよ! ほら見て、始祖の祈祷書に古代のルーン文字が浮かんでるでしょ?」 ルイズは始祖の祈祷書の適当なページを開き、二人に見せつける。だが、二人は再び首を傾げる。 「どうしたのよ二人とも、文字が読めないの?」 「いや、そうじゃなくてですね」 「じゃあ何よ!?」 「文字が見えないんですけど・・・」 セラスの冷静なツッコミが、穏やかに響いた。 ◇ 「竜騎士隊が全滅しただと!? しかも、たった一騎の竜騎兵だけで?」 レキシントン号の後甲板で、総司令官のサー・ジョンストンは伝令の報告を聞いて呆然としていた。 ハルケギニアで一、二を争うアルビオンの竜騎士隊が、わずか一騎の敵軍の竜によって壊滅させられたと言うのだ。 「本当に竜騎士隊が全滅したのか!? 生き残りはいないのか?」 伝令の襟首を掴み上げ、額がくっ付きそうなほどの距離で問いただす。伝令は震えながらも、なんとか報告を続ける。 「竜は全滅しましたが、竜騎士は数人ほど生存が確認されています。現在、タルブ村を占領している兵士達によって保護 されています」 ジョンストンはホッと息を吐く。 「分かった、数人ほどは生きているんだな。竜騎士に伝えろ、動ける者は地上の兵と共に占領を維持せよとな。 負傷してる者については、治療を受けるように」 敬礼をして、伝令は走り去って行った。それと入れ替わるように、ボーウッドが歩み寄る。 「わずか一騎で二十騎を打ち負かすとは、まさに英雄ですな。この戦いが終わったら、是非とも会ってみたいものです」 「同感だな」 相槌をうった所で、ワルド子爵がいなくなっている事にジョンストンは気づいた。 「艦長、ワルド子爵はどうしたのかね?」 「ワルド子爵ですか?」 部下達の働き具合を見つめていたボーウッドは、ジョンストンに向き直る。 「子爵なら、我が竜騎士隊が全滅したのを聞いてから飛び立ちました。敵軍の竜に挑んで行ったと思われます」 ジョンストンの眉が、ピクリと動く。 「大丈夫なのかね、相手は我が竜騎士隊を全滅に追いやった強敵だぞ。子爵は皇帝の側近の一人でもあるし・・・」 弱音を呟きだしたジョンストンに対し、ボーウッドは自分の唇に人差し指を当てた。 「総司令官殿、周りに部下がいるのですぞ。そのような言葉は、慎んでください」 ハッとした顔をして、ジョンストンは周囲に目を向ける。どうやら、聞かれてはいないようだ。帽子の傾きを直しながら、 ラ・ロシェールに視線を向ける。 「子爵には、生きて帰って来るのを祈るしか無いな。艦長、左砲戦の準備だ」 「了解しました」 ボーウッドは大声で指令を出した。 「総員、左砲戦準備! 上方及び下方、右砲戦準備! 弾種、散弾!」 ◇ タルブの村を占領したアルビオン軍から距離にして五百メイルほど離れた町、港町ラ・ロシェール。 そこにトリステイン軍は陣を張り、立て篭もっていた。 その中には、アンリエッタの姿があった。右隣には同伴すると言っていたマリナと側近のシーリン、左隣ではマザリーニが 将軍達と何やら話しあっている。 「あれが、アルビオン軍・・・」 アンリエッタは軍旗を掲げて前進する兵士達と、上空に浮かぶ艦隊を見て顔色を変えた。背後で控えていたアニエスが 近付いて、耳打ちする。 「殿下、怖いのは分かります。ですが、今は落ち着いて冷静を保って下さい。指揮官が取り乱しては、部下まで取り乱して しまいます」 額に浮かぶ汗を袖で拭いながら、アンリエッタは手綱を握る手に力を込める。 「ごめんなさいアニエス、心配をかけてしまって」 そう言うアンリエッタの呼吸は、明らかに乱れていた。アニエスは少し考えると、アンリエッタの手を取り胸に当てさせる。 「殿下、このような時は深く呼吸をするのが良いと聞いております。大きく息を吸い、そして吐いてください」 アンリエッタは言われた通り、胸に手を当てたまま深く呼吸をした。淀んだ肺に新鮮な空気が入り、不安に苛まれていた 心が落ち着いていくのを感じる。 「大丈夫ですか?」 マリナが隣に寄り添い、優しく声をかける。アンリエッタは平気ですと口を開こうとした時、爆音が轟いた。 地面が大きく揺れ、危うく落馬しそうになる。音の聞こえた方角に目を向けようとして、アニエスに両目を塞がれた。 「見てはいけません、殿下は正面だけに意識を向けてください!」 「わ、分かったわ。正面ね」 アンリエッタを敵軍に注意を向けさせつつ、アニエスは湧き上がる吐き気をなんとか抑えていた。敵艦隊から放たれた 砲弾によって、見方の一部に被害が出たのだ。それも、人や馬が散弾と岩によって砕け散ると言う、恐ろしい死に方で。 「敵は空から強力な支援を受ける三千、我が軍は砲撃の的となった二千」 マザリーニの号令によって空に空気の壁を作るメイジ達を横目で見ながら、アニエスは小さく呟く。 「勝てるのか・・・こんな、圧倒的な差で?」 更に砲撃が加えられ、空気の壁が破られる。人や馬が岩といっしょくたになって、宙に舞い上がる。頬に飛び散った血を 拭いもせず、小さく口元を歪めた。 「まあ、武器を持っているだけ・・・ダングルテールの虐殺に比べればよっぽどマシだな」 マザリーニの号令により、騎馬隊が前進を始めた。腰に下げた剣と背中に背負った新式のマスケットを頼りに、 アニエスは馬を走らせ敵陣に向けて突進して行った。 前ページ次ページスナイピング ゼロ
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「覚えておけ……我々は負けたわけではない」 ごぶりと血を吐き出しながらアルビオン共和国の兵士は言った。 その胸に突き立てた杖を引き抜いて竜騎士隊隊長は男の言葉に耳を傾ける。 既にクロムウェルの姿はなく、彼を足止めしようとした兵の屍だけが足元に転がっている。 密閉された船内を吹き抜ける風が彼の髪を揺らす。 見上げれば風竜に切り裂かれた爪痕から青空が覗いている。 恐らくクロムウェルはここから逃げ出したのだろう。 船体が上げる悲鳴は次第に大きくなっていく。 踵を返す隊長に、男は尚も叫び続ける。 「虚無の力を持つクロムウェル様がおられる限り、我々に死は訪れん! 幾度倒れようとも死の淵より蘇り必ずや貴様等を打ち倒す! この戦いは貴様等が倒れるまで終わらんのだよ!」 哄笑を上げていた男の声が途絶える。 醜悪な笑みを顔に貼り付けたまま彼は命を終えていた。 それを一瞥すると隊長は自分の騎竜の下へと駆ける。 「終わるさ。終わらせるって約束したからな。 俺がクロムウェルを討てばそれで全て終わる」 自重で崩壊していく船内を走り抜けながら呟く。 口にするのは息絶えた男への答えであり自分の決意。 アルビオンにはまだ数万の軍勢がいる。 艦隊を倒そうとも、ここでの勝利など一時的なものに過ぎない。 もしクロムウェルが逃げ延びれば間違いなくアルビオンが戦場となる。 ウェールズ陛下、それに自分と同胞たちが愛した国も民も焼かれるだろう。 もう一度ニューカッスルの惨劇を繰り返すなど耐えられない。 あの兵士が思っているように、命は失われて戻るような簡単なものじゃない。 失われたものは決して戻らない。掛け替えのないものだからこそ輝いて見えるのだ。 今ある命を守る、彼等に出来る事はただそれだけだった。 「か、艦隊が……」 グリフォン隊と切り結んでいた竜騎士が背後へと振り返る。 そこに広がるのは風石を失い次々と沈んでいくアルビオン艦隊の姿。 その多くは自重を支えきれず、地上に辿り着く前に無残にも崩壊していく。 最強と謳われた大艦隊が瞬く間に壊滅する光景を彼等は目の当たりにしていた。 「こ……これは一体!?」 「分からんのか? 貴殿らは負けたのだ」 狼狽する竜騎士たちに諭すかのようにグリフォン隊副隊長は告げた。 その一言に、まるで小石を投げられた水面のように動揺が広がる。 事実を認めたくない声や自分達の健在を示す声で騒然となる中、副隊長はさらに言葉を重ねる。 「艦隊は全滅、貴殿らの帰る場所はなくなった。 これでは指示を下す司令官とて無事では済むまい。 そして頼みの綱のクロムウェルも行方知れずと来ている。 ……これを敗北と言わずに何という?」 感情的になりかけている彼等を理論で問い詰める。 恐らくクロムウェルは彼等を見捨てて逃げ出したのだろうが、それを教える必要はない。 怒りに油を注ぐような真似も絶望の淵に叩き落す真似もしたくはない。 高々と杖を掲げて副長はグリフォン隊に命令を下す。 「鬨の声を上げろ! この戦、我々トリステイン王国の勝利だ!」 それに応じ、次々とグリフォン隊隊員達も杖を掲げて雄叫びを上げる。 割れんばかりに響き渡る彼等の声を竜騎士たちは呆然と聞いていた。 つい、と掲げた杖を竜騎士達に向けて副長は言い放った。 「さあ、選ぶがいいアルビオンの竜騎士達よ! 力の限り戦ったという誇りを胸に杖を収めるか、 それとも残敵として掃討されるのを望むか、返答は如何に?」 高台から老士官は戦場を見渡していた。 彼の見下ろす先には凄惨な光景が続いている。 空を埋め尽くした大艦隊は今や残骸となって大地を覆い尽くす。 時折、貯蔵した火薬に引火して巨大な爆発が巻き起こる。 それを耳にしながら老士官は呟いた。 「ここまでだな。投降しよう」 「そんな! 我が軍は未だ健在! 艦隊の支援がなくともこのまま押し切れます!」 彼の言葉を否定し、年若い少年兵が力強く言い返す。 数でいうのならばアルビオン軍はトリステイン軍を上回っている。 しかし、無敵と自負していた艦隊を目の前で失ったアルビオン軍の戦意は衰える一方。 それに対してトリステイン側の勢いは増していくばかり。 兵の間で“始祖の御加護だ”と口々に叫びが上がる。 残存兵力を掻き集めても勝ち目は薄い。 いや、たとえ勝てたとしても疲弊し切った戦力で何が出来るのか。 戦場を屍の山で埋め尽くし、次に死ぬ権利を勝ち得て何の意味があるのだろう。 「栄光あるアルビオンの貴族ならば最期まで戦うべきです! 敵に投降するなど恥ずべき行い! 命よりも名誉を惜しめと僕は教わりました!」 老士官が少年の目を真っ向から見据える。 彼の視線はただひたすらに真っ直ぐだった。 自分の信じる道を疑うことなく突き進もうとする意思が感じられた。 かつての自分もこうだったのだろうかと過去に思い馳せる。 「では、君に名誉ある任務を与えよう」 「はっ! 伝令でも護衛でも何なりと!」 「私はこれからトリステイン軍に降る。 そこまでの護衛と私が虐待を受けないか監視するのが君の任務だ。 とても重要な役割だ、心して努めるように」 彼の肩を叩きながら最後の命令を伝える、“死ぬな”と。 唖然としていた少年兵だったが、ようやく言葉の意味を理解して反論する。 「ま、待ってください! そんな命令には従えません!」 「とはいえ命令違反をすれば、それこそ恥知らずの反逆者になるのだが?」 「くっ……」 言葉を返す事も出来ずに俯く少年兵から視線を外す。 そして自分の補佐を務めてくれた副官へと目を向けた。 何を言うべきか迷った末に老士官は口を開く 罵倒される事さえ覚悟して彼は謝罪を口にした。 「すまなかったな。無能な上官の負け戦に付き合せてしまった」 「ええ。これだけの戦力差で負けるなんて考えもしませんでしたよ」 しかし返ってきたのは何の悪意も感じられない軽口。 頭が固いと思っていた副官の思わぬ一面に肩を竦める。 その直後、副官は姿勢を正して彼に敬礼を取った。 「ですが、もしこの戦に勝っていたとしても、あの少年や私の命は無かったかもしれない。 短い間でしたが、貴方と共に戦えたのは私の誇りです」 それに老士官は無言で敬礼を返す。 私も同じだよ、などと言う必要はなかった。 交わす言葉がなかろうとも伝わるものもある。 私にも彼にも戦いを継続する意思は残されていない。 無理もない。あれを目にして戦おうという意志は湧き上がらないだろう。 太陽にも似た眩い光は、誰一人傷付けることなく戦艦から戦う力だけを奪った。 それが始祖の御業によるものか、人の手によるものかは分からない。 ただ、それを成した者の意思は明確に理解できた。 “これ以上、誰にも傷付いて欲しくない” 敵も味方もなく、この戦場で戦う者全てにそう伝えてきたのだ。 「さあ、胸を張って降ろうではないか! 我々は全力を尽くして戦い、そして敗れたのだから」 墜落していく艦隊から次々と兵士達が脱出していく。 その中にあってただ一人、甲板の上で避難を拒む者がいた。 何人もの部下が彼を抑えようと熊のような巨体にしがみ付く。 だが、それを意にも介さず引き剥がしながらメンヌヴィルは叫んだ。 「ええい、離せ! 奴が、奴がそこにいるのだ!」 「やめてください隊長! ここは大人しく退きましょうぜ!」 「そうですぜ! 捕まっちまったら復讐も何もあったもんじゃねえ!」 必死に止めようとする部下の声など届きはしない。 足元に広がる広大な森の一点に彼は全てを集中させていた。 赤外線センサーにも似た彼の視界に映る人影。 忘れようとも決して忘れられない宿敵の姿。 戦場を駆け回り、長年追い続けてきた相手が手の届く場所にいる。 あるかどうかも判らない次の機会など待っていられない。 戦の勝敗なぞどうでもいい。アルビオンもトリステインも関係ない。 余人には理解できぬこの感情をどうして止める事が出来るだろうか。 「コルベール! 俺は此処にいるぞ! 俺を見ろ!俺の声を聞け!そして俺と戦え!」 船体の軋む音を掻き消すように獣の咆哮が響く。 両国の戦争が終わろうとメンヌヴィルの戦いは終わらない。 コルベールを殺すか、あるいは彼に殺されるまで。 む、と視界に飛び込んできた陽光を手の平で遮る。 まだ寝ぼけているのか、頭の中がハッキリとしない。 そろそろスイッチを切り替えないといけないだろう。 ロングビルか、フーケか、それともマチルダか、 状況に応じて変えるべき名前と役柄を思い浮かべる。 ゆっくりと目を慣らしながら彼女は周囲を窺う。 だけど、そこは見覚えのない場所だった。 学院でもなく孤児院でも宿屋でもない。 そもそも自分が寝ているのはベッドではなく地面。 辺りには瑞々しい草木がイヤになるほど生い茂っている。 (……野宿するほど生活には困ってなかったはずだけど) そんな事を考えながら身体を起こす。 直後、寝起きに悪い顔が目前に飛び込んできた。 「目を覚ましたかね」 「うきゃああああーー!」 「しっ! 静かに!」 クロムウェルの手がフーケの口を押さえる。 ふと周囲に意識を配れば、あちこちに人の気配が感じ取れる。 それも穏やかではない空気を纏った者達の。 (ああ、そういえば戦争なんかに首突っ込んだんだっけ) ようやく脳裏へと戻ってくる様々な記憶。 その最後は火薬を満載した船の自爆で途切れていた。 「……って何で生きてるんだろ、あたし」 「余の虚無の力で治癒したのだ。 かろうじて命は取り留めていたが、あのままでは死んでいただろう」 なるほど、とフーケはクロムウェルの返答に頷く。 爆発の瞬間、ゴーレムを盾にしながら自分の身体を地中に沈めた。 以前、酒場か何処かで爆風は上と横にしか広がらないと聞いていたからだ。 それで即死だけはどうにか免れたのだろう。 ボロボロになった自分のロ-ブを見下ろして、 そこから想像された自分の惨状に思わず身震いする。 「礼を言っておくよ。おかげで丸焼きにならずに済んだからね」 「なに、取るに足りないことだ。 それよりも、ここから脱出するのに君の力を借りたい」 「……そいつはちょっと難しいね」 敗残兵を探しているのか、辺りには物々しい気配で満ちている。 避難する村人に紛れようにも面の割れていないフーケならともかく、 クロムウェルは敵の総大将だ。一目でバレてしまうだろう。 かといってゴーレムを暴れさせるのも得策ではない。 乱戦だったら有効な手だが、戦闘が終わった今では軍隊を相手に出来るとは思えない。 もって数分。その後は駆けつけてきた連中に囲まれて捕縛されるだろう。 しかし、その返答を予期していたかのようにクロムウェルは笑った。 「心配は要らん。あれを見たまえ」 クロムウェルが指し示した方向を見やると一人の少女がいた。 犬の亡骸を前にして、何事か叫びながら泣き続けていた。 桃みがかったブロンドの髪をした、見覚えのある少女だった。 胸が締め付けられた。理由なんてありはしないはずなのに。 しかし悲痛な叫びも届かぬとばかりにクロムウェルは語り続ける。 「今でこそただの犬の姿だが、あれこそトリステインの生物兵器。 余の艦隊をいとも容易く沈めた忌まわしい敵だが、死ねば誰であろうと余の友となる」 手に嵌めた指輪を撫でながらクロムウェルは恍惚とした表情を浮かべた。 恐らくは彼を従えて敵を殲滅する姿を思い描いているのだろう。 嘆く少女と笑う司教。二人を見比べながら彼女は取るべき道を選んだ。 呟いたのは錬金の詠唱、土塊が形ある物として生まれ変わる。 「君がゴーレムで注意を惹きつけ、その隙に余が……」 ざくん、という鈍い音で彼の演説は遮られた。 クロムウェルが視線を落とせば、そこには深々と突き刺さるナイフ。 それを手にしていたのは味方だと信じていたフーケだった。 何かを口にしようとしても言葉にならず、ぱくぱくと口が動くのみ。 やれやれ、といった面持ちでフーケは彼に告げた。 「もう諦めな。アンタは負けたんだよ……いや、見捨てられたって方が正確か。 ともかく、これ以上は無駄な犠牲者を増やすだけさ。潔く舞台から降りな」 クロムウェルは自分が道化であると気付いてさえいない道化だった。 そんな奴の妄言に踊らされて戦争に関わるなんて冗談じゃない。 もう、こいつの側にいても得する事は何一つない。 さっさとこいつの口を封じて本業に戻ってしまおうというのが半分。 もう半分は頭では理解できない感情に突き動かされての行動だった。 クロムウェルが自分の指に手を這わせた瞬間、彼は驚愕に目を見開いた。 彼が心の拠り所とする“力”が指から失われていたのだ。 「探し物はこれかい? これがアンタの“虚無”のタネだろ」 探していた指輪はフーケの手の中にあった。 何故、と擦れた声でクロムウェルは訊ねた。 複数の意味を含ませたそれにフーケは笑みを浮かべて答える。 「人間ってのは一番大切な物ほど自分の目の届く所に置きたがるものさ。 特にアンタは何かとこの指輪を触って確かめていたからね、丸分かりさ」 指先で摘まんだ指輪を目の前に持っていき凝視する。 特に嵌め込まれた石を重点的に観察し、確信と共に彼女は言い放った。 「それに、あたしはこの指輪の事を知ってたからね」 「…………!?」 「もっとも、死人を操るなんて使い方試した事もなかったから知らなかったけどね」 たとえ知っていたとしてもあの子は使わない。 生命の尊さを誰よりも知っているからこそ弄ぶ真似はしない。 彼女は自分のできる限りで助かる命を助けようとするだろう。 「こいつは退職金代わりに貰っていくよ」 弾いた指輪を空中でキャッチして彼女はその場を後にする。 最後の寄る辺を失うまいと必死にクロムウェルは彼女の後を追った。 だが、刺された傷は深く、枝や葉を道連れに彼はその場に無様に倒れ込んだ。 何とか身体を起こそうとする彼の頭上に影が差した。 フーケが戻ってきたのか、それとも部下が迎えに来たのか。 期待と共に見上げた彼の眼に飛び込んできたのは、ただの平民の姿だった。 手には農具を持ち、憎悪に満ちた視線で自分を見ろしている。 それはこの戦争に援軍として参加したアルビオンの民衆だった。 彼等にとってクロムウェルは自分の大事な者たちを奪った憎い仇であった。 クロムウェルを取り囲むようにして民衆達が歩み寄る。 「や……やめてく……」 最後まで言い終える事さえ出来ず、彼の言葉は悲鳴に変わった。 蟻が死んだ虫に群がるように次々と農具をその身体に突き立てる。 愛しい娘の名前、共に笑いあった友人の名前、かけがえのない恋人の名前、 失った者たちの名を口々に叫びながら彼等はクロムウェルを解体した。 それが皇帝を僭称し、生命を弄んだ男の哀れな末路だった。 戻る 目次 進む
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前ページ次ページベルセルク・ゼロ 「リーダーの部屋は甲板にあるよ!」 パックの先導の下に装備を取り戻したガッツ、ワルド、そしてルイズはウェールズのいる船長室を目指す。 通路の向こうから5人もの空賊が迫ってきた。 「止まれ!」 「これ以上は進ません!!」 空賊達は剣を構え、突進してくる。ガッツが空賊たちの前に躍り出た。 「シッ!!」 一刀の下に突出してきた2人を斬り飛ばす。 「ヒュウ! さすが相棒だぜ! よっしゃよっしゃコレよコレ!! 燃えてきたぁ!!」 ガッツの手の中で歓喜の声を上げているのはデルフリンガーだ。 狭い通路ではドラゴンころしをまともに振り回すことは出来ない。 かつてのトリステイン学院での一件のように壁を破壊することを厭わなければ振れなくも無いが、何しろここは空の上。 ガッツはこの船がどういった機構で空を浮かんでいるのかまったく分かっていない。ほいほい船体を傷つけるような迂闊な真似をする気にはならなかった。 だが、通路が狭いことでデメリットばかりがあるわけではない。 今回のように敵が5人で襲ってきても同時に襲いかかれるのは精々2人まで。 ならばガッツにとって撃退することは容易い。 もちろん、それはガッツにとってだけのことではなく――― 「がっ……!」 ガッツが剣を振り切った隙を突いて襲い掛かってきた盗賊が崩れ落ちる。 それだけではない。後ろにいた残りの2人も既に床に倒れ付していた。 刺突剣(レイピア)の形状を模した魔法の杖を振り、血を払う。 撃退が容易なのは―――この『閃光』のワルドにとっても同様のことであった。 「すごい……」 ルイズはあっという間に空賊を撃退した2人の手際にただ感嘆の声を上げていた。 やはりこの2人の剣の腕は今までルイズが見てきたどんな男と比べても図抜けている。 特に、ルイズはまたもガッツに驚かされていた。 ルイズは今までガッツが強いのはあの大剣『ドラゴンころし』を振り回せるからだと思っていた。 あの馬鹿げた鉄塊を振り回せる常識外の膂力。それこそがガッツの強みだと。 もちろんそれもある。だが、それ以上にガッツの強さの基礎には揺ぎ無い技術があった。 それが、デルフリンガーを振るガッツを見て初めてわかったのだ。 「ホント、つくづく一体何者なのよあんたわ……」 ルイズは呆れ笑いのような表情を浮かべてガッツを見る。 ガッツの剣の技量は若くしてグリフォン隊の隊長に上り詰めたワルドと比較しても劣るものではないとルイズは感じていた。 (でも……2人の剣はとても対照的だわ) ガッツの剣は鋭い剣筋と強大な威力でもって鎧ごと敵を叩き割る言わば『剛』の剣。 対するワルドは変幻自在の剣筋で相手を惑わし急所を突く『柔』の剣。 もっとざっくり言ってしまえば直線と曲線、そんなイメージだった。 そんな正反対の2人であるのだが、その即席のコンビネーションは実に見事なものであった。 「これなら敵のリーダーの所まで無事にたどり着きそうね!!」 ルイズが自信満々にそう言った時。 がちゃり、と音をたて船室のドアが開き、 「よっしゃああああ!!」 ルイズは飛び出してきた空賊にがしっとあっさり捕まってしまった。 「…あれえ?」 「しまった! 待ち伏せしている敵がいたか!!」 先を行っていたワルドとガッツは立ち止まり、ルイズのほうを振り返る。 ルイズはその喉にナイフを突きつけられていた。 「あの馬鹿……なにぼっとしてやがったんだ……」 「放しなさいよ!」などと喚きながら空賊の手を逃れようともがくルイズの姿に、ガッツは頭を抱えた。 「へ、へへ……」 これで絶対的優位に立った空賊はにやりと笑ってみせる。 「この娘の命が惜しけりゃ剣を捨て…ってこらおい暴れるな!」 「うぎぐがぎぎぎ…! は、な、せぇええええええ!!」 空賊の制止の声もお構い無しにルイズはジタバタともがき続ける。 「こ、この…! 下手に暴れると喉が切れるぞ!! 大人しくしてろ!!」 だが断る。 ルイズはなおもお構い無しに暴れ続けた。 そもそもルイズがこんな形で敵にとっつかまるのは初めてではない。フーケの時に続き2回目だ。 既にルイズにはこんな状況に多少の慣れがある。決して自慢できることではないが。 「こ、んのぉぉおおおおおお!!!!」 ルイズの杖が光った。同時に空賊の頭上で天井が爆発する。 爆散した破片が空賊の頭を直撃した。たまらず空賊は頭を抱え悶絶する。 その間にルイズは空賊の腕から逃れると、 「ちょえいやぁああああ!!!!」 空賊の股間を容赦なく蹴り上げた。 「くぁwせdrftgyふじこlp;@:「」 声にならない声を上げて空賊は昏倒する。 「いつまでも足手まといでいられるかってのよ!!」 はあはあと息を整えながら、ルイズは胸の前で力強く魔法の杖を握ってみせた。 「凄いじゃんかルイズ!!」 「ああ、僕も驚いたよ!! 大したものだ!!」 「ふ、ふん! 私が本気を出せばこんなものなのよ!!」 こちらに駆け寄ってきたワルドとパックに胸を張ってみせる。 本当はナイフを錬金しようとしていたことは黙っておいた。 ガッツはというと、折角自分が自重していたのにほいほいと船体を壊してみせたルイズをじとりと睨みつけていた。 「駄目です! 敵止まりません!! 真っ直ぐそちらに向かっています!!」 通信筒から悲鳴のような報告が上がってくる。 「どういうことだ…連中の動き、まるでこの船の構造を把握しているようではないか!!」 「連中をこれ以上殿下の元に近づかせるな! 全戦力を持って圧殺しろ!!」 後甲板に設けられた船長室の中で3人の男達が焦りの声を上げている。 その男達はそれぞれがこれまでアルビオンを支えてきた重鎮であり、また同時に王国屈指のメイジでもある。 空賊の頭領に扮したウェールズの態度は驚き慌てる3人とは対照的だった。 通信筒に怒鳴り続ける男の肩を掴んで下がらせると、落ち着いた様子で口を開いた。 「船内に残る全兵士に通達。脱走した者達を食い止める必要は無い」 「殿下!?」 「船内では数の利を十分に生かすことができないからね」 目を見開いた重鎮達にウェールズは微笑みかける。 「現在戦闘可能な者は直ちに甲板に集結。そこで狼藉者を迎え撃つ。時間は幾許も無い。 急げ!」 そこまで言って通信筒から手を離すと、ウェールズはふうと息をついた。 「殿下」 「何かな?」 「恐れながら申し上げます。あまりにも危険です。殿下の目と鼻の先まで賊が近づくのを許すなど」 「しかしこれ以上最後に残ったアルビオンの勇者達の命を無駄にするわけにはいかない。私が敵にその身を晒すことで皆の命を買えるなら喜んでそうしようじゃないか」 「殿下……」 「おっと、そうだ」 ウェールズは思い出したように再び通信筒に歩み寄る。 「操舵室、船をしばし静止させろ。甲板で祭りが始まるからな」 重鎮達は苦笑を浮かべ、やれやれとそれぞれに頭を振ってみせた。 「どうした? 私は何か間違っているか?」 「ええ。先ほどの言葉遣い、とても王族に相応しいものではありません」 「くく、長く空賊の頭なんてやっちまったからな。たまに混ざっちまう」 「お戯れを」 ウェールズと3人は互いににやりと笑ってみせた。 程なくして、甲板には20人を超えるメイジたちが集結していた。 集結したメイジはその全てが甲板に上がる階段を注視している。 「来たぞ!! あっ…!」 階段の下を覗き込んでいた見張り役の男の額にナイフが突き立った。 次いで聞こえてくる、階段を駆け上る足音。 甲板にいた全員が一斉に杖を構え、魔法を放つ準備を整える。 だが、飛び出してきた影に、その場にいた全員が虚を突かれた。 小さな虫のようにも見えるその姿。全く想定外の乱入者。 賊は黒尽くめの剣士と長髪のメイジ、それと桃色の髪をした少女だったはず。 見覚えの無い妖精(ピスキー)の姿に魔法の発動が遅れた。そしてその隙をついて、 「んパックスパーク!!!!」 小さな妖精の体が強烈な光を放つ。パックの姿を注視していた全員の目が眩んだ。 パックの『パックスパーク』の光を合図に今度こそガッツとワルドが飛び出してくる。 「あ、相棒お願い! もう少し俺を使って!? あ、ちょ」 デルフリンガーを鞘に戻し、ガッツはその背に負ったドラゴンころしに手をかける。 そして―――! ド ゴ ン ! ! ! ! 強烈な轟音と共に、一振りで5人のメイジたちを吹き飛ばした。 「なんという……」 船長室に備え付けられた小窓から甲板の様子を伺っていたウェールズ達は言葉を失っていた。 あれは剣なのか? あんな馬鹿げた鉄の塊が? 馬鹿な、あんなものを人間が振れるはずがない。ああ、つまりアレは化け物なのだ。道理で船内で進撃を止められないはずだ。 最初の一撃で5人を死に至らしめた化け物は、既に剣を斬り返し、さらに犠牲者の数を増やしている。 甲板に戦場を移したのは間違いだったか? 船内で十分に己の利を生かせなかったのはこちら側だけではなかったのだ。 いや。ウェールズは思い直す。 最初の光で目を眩ませていた者達が立ち直り始めた。彼らの魔法が発動すれば間違いなく賊を討つことが出来るだろう。 何故ならば、今甲板に出ているアルビオンの勇者達は全員がトライアングル以上のメイジなのだから。 だが、またもウェールズの誤算。ワルド。彼もまた、スクウェアのメイジなのだ。 ガッツより一足遅れて甲板に躍り出たワルドは、しかしその場にいた誰よりも早く術式を完成させた。 「『エア・ハンマー』!!」 ワルドによって生み出された風の槌がガッツの体を叩く。 ガッツの体が吹き飛び、その場にいた20余名の頭上を飛び越え―――船長室の前に降り立った。 「しまったあ!!!!」 甲板に集結したメイジの誰かが叫ぶ。 「殿下!! お下がりください!!」 ドアを開け、中に飛び込んできた瞬間即死級の魔法をぶつけてやる。 ウェールズの護衛として船長室の中に残っていた初老のメイジがドアを注視する。 またも、愚策。全てが裏目。 バ ガ ァ ン ! ! ! ! 鉄の塊が壁を突き破り、黒い剣士が飛び込んでくる。 「馬鹿な…」 その姿を認めた初老のメイジは言葉を失った。 ここの壁は、砲弾の直撃にすら耐えうる強度なんだぞ――――? それでも初老のメイジは即座に自分を取り戻し、杖を黒い剣士に向ける。だが、その一瞬の間が致命的だった。 壁を突き破り猛烈な勢いで侵入してきた黒尽くめの男は、既にウェールズの身柄を拘束していた。 ガッツは床に引き倒したウェールズの背中に圧し掛かり、その喉に投擲用のナイフを突きつけて、 「さて、取引といこうじゃねえか」 そう言って、不敵に笑ってみせた。 アルビオン本国艦隊旗艦イーグル号。 その船長であるアルビオン王子、ウェールズ・テューダーはその身を縄で拘束され、船長室に備え付けられた豪華な椅子に座らされていた。 その喉元には変わらずガッツのナイフが突きつけられている。 ガッツの隣にはワルドとルイズ(甲板突撃時居残りさせられた)の姿もあった。 豪華なディナーテーブルを挟んだ向かい側にはウェールズの護衛を務めていた初老のメイジを始め、数人の男達が集まっていた。 「…何が望みだ」 口火を切ったのはウェールズだった。それは喉から搾り出すような声だった。 「アルビオンへ向かってもらいたい」 答えたのはワルドだ。 「アルビオンへ? 何しに? 貴族派にでも加担しに行くのか?」 「馬鹿言わないで!」 ルイズが憮然とした顔で声を上げた。 「誰が薄汚い反乱軍に加勢なんてするもんですか! 私達はアルビオンの正当なる政府、つまりは王室への使いなの!!」 「王室に? お前、どこからの使いなんだ?」 ウェールズの顔が呆然としたものに変わっている。意外なウェールズの反応にルイズの方がたじたじになるほどだった。 「な、なによその反応。トリステインよ」 今度こそ、ウェールズの目は点になった。トリステイン。愛しいアンリエッタの国。 ということは、つまり? 「ふ、ふふふ……」 思わず笑いがこみ上げて来た。なんということだ。では彼らは何のために死んだのだ。 いや、これは事故。そう、これはもはや事故としか言いようがない。 「はっはっはっは!!!!」 「な、何よ! 何がおかしいのよ!!」 突然笑い始めたウェールズにルイズは肩をいからせる。 「いや、失礼。なあ、そこの君。名は何と言う?」 「…ワルドだ」 ワルドもまた、ルイズほどではないが困惑していた。何かこの盗賊のリーダー、先ほどまでと雰囲気が全く違う。 「先に名乗らせた無礼を許してくれ。何しろ、このナリで私の名を名乗ってもとても信用されないだろうからね。では、ワルド君、ひとつお願いがあるのだが」 「何だ?」 「私の髪の毛を取ってくれないか?」 「はあ?」 ルイズが思い切り困惑の声を上げた。 ワルドは何も答えず、ある種の予感を持って空賊のリーダーのぼさぼさに荒れた黒髪を引っ張った。 するり、とあっさり黒髪のカツラが外れた。 「え!?」 と目を丸くしているのはルイズだけで、ワルドは心中やはりかと呟いていた。 「ではその髭も?」 「うむ、そういうことだ」 ワルドがウェールズの顔の髭を掴み引っ張るとそれも偽物だったらしく、びりびりと音を立てて剥がれた。 「はっ!? えっ!? はっ!!?」 ルイズの困惑は止まらない。そこにいたのはもう粗野な空賊の頭領などではなく、金髪の凛々しい若者だった。 しかも、しかもしかもルイズの記憶が正しければその顔は。 「では名乗ろうか。アルビオン皇太子、ウェールズ・テューダーだ。こんなナリでは格好がつかんがね」 ウェールズは縄で拘束され、喉にナイフを突きつけられた自分の姿を一瞥して苦笑した。 「では用件を伺おうか、トリステインからの大使殿。その前にこの縄を解いてくれるとありがたいが」 「はあ~~~~~~~~~!!??!!?!?」 ルイズの渾身の叫びが船長室を抜け、大空へと溶け込んでいった。 ルイズ達を乗せたイーグル号はウェールズの居城ニューカッスルへと向かっている。 ルイズ達がウェールズの元を訪ねた目的、『アンリエッタの手紙』がそこにあるという話だったからだ。 今度は倉庫などではなく、立派な客室に案内されたルイズであったが、今は甲板に出て風を感じている。 頬を撫でていく風は心地よい感触であったが、ルイズの顔は浮かなかった。 視線を下に落とす。 甲板に付いた赤い染みが目に入る。 つい先ほどまで、ここにはたくさんの死体が転がっていた。 トリステインからの大使として来た筈の自分達が、そうとは知らなかったとはいえアルビオンの兵を何人も殺したのだ。 その事実はルイズの心に深い影を落としていた。 そのことについて謝ったとき、ウェールズは気にしなくていいと言ってくれた。 『君たちは精一杯自分達の任務を遂行しようとしたにすぎない。むしろ、悪いのはこちらだよ。知らぬこととはいえ、他国の大使を捕らえて監禁したんだ。これはその罰といってもいい』 そんな風に言ってくれた。だが、ルイズの心は晴れない。 『いいかいルイズ。客観的に考えるんだ。客観的に見て、あの時相手を空賊として認識していた僕達の行動に責められる謂れはないよ』 先ほどワルドはそう言って俯く自分を励ましてくれた。だけど、ルイズの顔は上がらない。 理屈で考えれば確かにそうだろう。だが、そうやって心を整理できるほどルイズは大人になってはいなかった。 ガッツは―――主人の気持ちを一番汲み取るべき立場にいるはずの使い魔は、まったく気にしちゃいない様子だった。 アルビオンの兵を殺してしまったことについても、それでご主人様が落ち込んでしまっていることについても。 パックはりんごに夢中でかぶりついてた。 あ、なんか腹立ってきた。 怒りの力でルイズは何とか顔を上げる。 誰かの視線を感じた。 振り返る。 少年がいた。恐らく、ルイズとそう変わらぬ年頃の。 亜麻色の髪をぼさぼさに伸ばした少年がこちらを睨みつけている。 「な、なによ?」 「……ふん」 ルイズが声をかけると少年は憮然としたまま視線を逸らし、船内へと降りていった。 「……なんだってのよ」 やはり、歓迎されているわけがない。 それをあからさまに示した少年の態度に、ルイズは再び肩を落とすのだった。 「それにしても……」 ルイズは少年の顔を脳裏に浮かべ、首を捻る。 「どこかで見たことあるような…?」 しかしふわふわした記憶は形にならず、ルイズは首を傾げたままあてがわれた自分の部屋に戻っていった。 前ページ次ページベルセルク・ゼロ
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アーセナル アストン ヴィラ カーディフ シティ チェルシー クリスタル パレス エヴァートン フルアム ハル シティ リヴァプール マンチェスター シティ マンチェスター ユナイテッド ニューカッスル ユナイテッド ノリッジ シティ サウサンプトン ストーク シティ サンダーランド スウォンジー シティ iトッテナム ホットスパー ウェスト ブロムウィッチ アルビオン ウェストハム ユナイテッド
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チェルシー アーセナル マンチェスター・シティ リヴァプール トテナム・ホットスター エヴァートン マンチェスター・ユナイテッド ニューカッスル・ユナイテッド サウザンプトン スウォンジー・シティ ハル・シティ アストン・ヴィラ ストーク・シティ クリスタル・パレス ウェストハム・ユナイテッド ノーウィッチ・シティ サンダーランド ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン カーディフ・シティ フラム
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【名前】ルーテシア・アルピーノ 【出典】魔法少女リリカルなのはStrikerS 【声優】桑谷夏子(「魔法少女リリカルなのは」のアルフ、「魔法少女リリカルなのはStrikerS」のオーリス・ゲイズ、セッテ) 【種族】人間 【性別】女性 【年齢】9歳 【外見】 藤色の髪。表情が乏しい。 【性格】 本来は優しい性格。時として無慈悲な面を見せる事もある。 【原作での設定】 【面識のある参加者】 名前 呼び名 関係 [[]] 【技能・能力】 能力名 内容
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刻印! 三人目の足音 「虚無の担い手と使い魔はそれぞれ四人ずつ。 伝承だと四つの王家から虚無の担い手が生まれるらしいっス。 ロマリアは俺の召喚者さんと、この俺ヴィンダールヴの東方仗助。 トリステインはルイズさんとガンダールヴの承太郎さん。 ガリアはジョゼフ王で、使い魔は何者なのかは不明……。 ただ、その使い魔がレコン・キスタに協力してるって噂もあります。 これが俺の召喚者から聞いた虚無の情報です」 さらっととんでもない情報を吐く仗助に、ルイズは目を白黒させた。 「あああ、あんた、それ軍の司令部には報告したの?」 「まさか。承太郎さんとルイズさんが特別ってだけさ、同じ虚無仲間ですからね~」 場所はルイズの天幕で、夜も更けた頃仗助がこっそり訪ねてきたと思ったら、 いきなり虚無に関する大暴露を開始したのでルイズは驚きっぱなしだ。 「俺や承太郎さんが元の世界に帰るためには、ルイズさんの協力も必要だしよぉ~。 レコン・キスタが狙ってる聖地をロマリアも狙ってるんスよ。 そのためには虚無の力がひとつでも多く必要で、 聖地に行けば虚無の伝説について色々解るはずらしいんです。 つまり『元の世界に帰る手がかりも聖地にある』ってのが俺の召喚者の考えなんだよ」 それを聞いてルイズは複雑な気持ちになる。 承太郎は、元の世界に帰さなきゃならない。 でも……承太郎がいなくなってしまうのは、何か、ヤだ。 使い魔がいなくなるというのも困るけど、もっと違う理由があると思う。 その理由から目をそらしていると自覚して、理由を知る事を恐れている。 承太郎は、この世界に残る気は無いんだろうか? もし残ってくれたら、嬉しい。 しかし承太郎は表情ひとつ変えず、感情を読ませない。 「やれやれ……聖地か。今はレコン・キスタとの戦争でそれどころじゃあねーな」 「だから連合軍を勝たせるべく俺が来たって訳っスよ~。 俺と承太郎さんがいりゃあ怖いモン無し!」 異世界に召喚され、知り合いどころか日本人すら一人もいない毎日を送ってた仗助は、 承太郎と再会できた事によりかなりテンションが上がっていた。 といっても十七歳の承太郎のため、ある意味初対面ではあるのだが。 「だが気になるのは……ガリア王が呼び出したという使い魔だ。 俺と仗助、虚無の使い魔の条件は……『スタンド使い』である事かもしれん。 だとするとスタンド能力と虚無の使い魔としての能力を持つ強敵が待ち受けている。 仗助……虚無の使い魔の能力について何か知っているか?」 「虚無の使い魔は全部で四人いるそうです。 あらゆる武器を使いこなすガンダールヴ。あらゆる獣を操るヴィンダールヴ。 そしてあらゆるマジックアイテムを操るミョズニトニルン。 ただ四人目の使い魔は能力どころか名前すら解らねーみたいです。 俺の召喚者も調べてはいるんですが、今のところ手がかりゼロ」 「……そうか」 仗助が知りえる虚無の情報は現段階ではこれくらいだった。 ロマリアにいるという仗助の召喚者ならばもっと情報を持っているかもしれないが。 「ところで仗助。お前を召喚したロマリアの虚無の担い手は……信用できるのか?」 「……正直に言えば微妙っスね~。色々と隠してる感じがします。 俺も探りは入れてるんですけど、何しろアウェイっスから……」 どうやら仗助はあまり召喚者に入れ込んでいないようだ。 しかし使い魔のルーンが精神を操り主のために行動させるのではないかという疑念は、 この程度の情報ではまだ晴らす事はできない。 もしかしたら惚れ薬の後遺症でまだ精神が正常ではないだけかもしれないと、 希望的観測を持つ事もできるが、虚無の詠唱を聴いている時の高揚感は別問題だ。 なぜならタルブの村で虚無の詠唱を聴いた時はまだ、惚れ薬を飲んでいないのだから。 仗助も虚無の詠唱を聴いたら何か感情に変化が現れるのだろうかと思い質問してみたが、 仗助はまだ召喚者が虚無の魔法を使うところに居合わせていないらしい。 無言で承太郎が何かを考え込んでいると、場の空気が沈んできた。 仗助も次第に居心地の悪さを感じ、何とかしろよという目つきでルイズを見る。 と、ルイズは何かを閃いたように「あっ」と小さな声を上げた。 「ねえ。あんたを召喚したのって、教皇聖下?」 とびっきりの発見をして大喜びしている子供のような笑顔でルイズは言い、 仗助が「ゲッ」と呟き、承太郎は溜め息をつく。 その反応にルイズは空気を読んでない発言をしたのではと冷や汗を垂らした。 「あ……あの、ごめん、今の忘れて」 「はぁ~……正解っス。教皇の聖エイジス三十二世ですよ、俺の召喚者は」 ガックリと肩を落として仗助は告白した。 ルイズも冷静に考えてみれば、教皇が虚無の担い手だなんてかなりヤバイ話と理解する。 というかガリア王が虚無の担い手っていうのも相当のものなのだから、 もっと早く気づいて然りではあるのだが。 「ところで承太郎さん……その反応、もしかして気づいてました?」 「……まあな。虚無の担い手は四つの王家から生まれる。 ヴァリエール家は王家の親戚だし、ガリアは国王自身が虚無の担い手だ。 となればロマリア王族の誰かだという推理は、刑事コロンボじゃなくとも簡単だぜ」 ついでに言えばウェールズが死んだ今、アルビオン王家は根絶されており、 もはやアルビオンから虚無の担い手が現れる事はないだろうとも考えていた。 王族の誰かが浮気じじいよろしく隠し子でもこさえていれば話は別だが。 そういえばゲルマニアは蚊帳の外なのだろうか。 風のルビーがアルビオンにあったから、四人目の虚無もアルビオンに違いないのだが。 「この件はくれぐれも内密に頼みますよ~、 教皇もいずれはトリステインに正式に協力を仰ぐつもりらしいっスから。 今ルイズさんから話が伝わっちまうと、政治的にゴタゴタしかねるかも……」 「うっ……。ま、まあこの戦争が終わるまでは黙ってて上げるけど、 私は女王陛下直属の女官なんだから、報告はするわよ」 敵にも虚無がいる可能性があるとはいえ、 ルイズにまで色々と話してしまったのは失敗だったかと仗助は頭を抱えた。 承太郎を使い魔にするくらいだからもっと空気の読める賢い人を想像していが、 典型的なムカつく貴族タイプっぽいような感じがするし、 水と油のように承太郎とは合わないタイプの人間なんじゃあないかとまで思う。 「承太郎さん……何でルイズさんの使い魔やってんスか? イメージと合わないんスよね~……承太郎さんのキャラクターじゃないっていうか」 「……ルーンは刻まれてるが、こいつの使い魔になった覚えはねーぜ」 「はあ。まぁ俺も本心から使い魔はやってませんけど……。 人間の尊厳とかプライドとか、お偉い貴族様は考えてくれね~しよぉ~」 仗助の発言に心当たりありまくりのルイズは、 やっぱり承太郎が自分をご主人様と認めない理由はそういった点にあるのかと悩む。 今では平民への理解も多少できた……ような気がする、多分だけど。 その後仗助は竜騎士隊で竜を扱う腕を見せるため、竜舎へと出かけていった。 ヴィンダールヴの能力のおかげで誰よりもうまく竜に乗れると仗助は自信満々で、 腕前に嫉妬した竜騎士隊が彼の髪型を馬鹿にして大惨事が起こるけれど、 それは本編とはあまりカンケー無い話なので割愛する。 ルイズが一人で作戦会議に出かけ、竜騎士隊の護衛達もそれについて行くと、 一人きりになった天幕の中でベッドに腰掛けた承太郎は問いかけた。 「お前は虚無の使い魔に関して何か知っているのか……?」 「……うん? もしかして俺に訊いてんのか?」 「今ここにいるのは俺とおめーだけだぜ」 「そういやそうだな。それにしても久し振りだな、ほとんど背景と化してたよ」 そんな調子で喋り出したのは、承太郎が背負うデルフリンガーである。 「で、虚無の使い魔について何が知りてーんだ? はっきり言って全部思い出した訳じゃねーから、答えられるか解んねーぞ」 「そうだな……例えば虚無の詠唱を聴いている時、俺は高揚感や安心を感じた。 あれはいったい何だ? ガンダールヴのルーンがそうさせているのか?」 「そりゃそうさね。主人の詠唱を聞いて元気になるのは、 赤んぼの笑い声を聞いて母親が顔をほころばすのと理屈は一緒さ。 そういう風にできてんのさ、ガンダールヴってのは。 別に悪い事じゃねーだろ? ガンダールヴの役目は敵を倒す事じゃーない。 ご主人様の詠唱を守るのが仕事だ。何か不服かい?」 「…………つまり……このルーンは俺の精神に影響を与えるって事か」 「まーそうなんじゃねーの?」 肯定され、承太郎は左の拳を握りルーンを見た。 惚れ薬を飲んでルイズを愛していた時、それが当然だと思っていた。 疑いもしなかった。 解除薬を求めたのは、そうしないとルイズが自分の愛を認めないという事と、 それを飲んでもルイズを愛する心は変わらないと確信していたから。 だが違った。 それと同じではないか? このガンダールヴのルーンは知らぬ間に自分の精神を操り、 主を守らせよう従わせようと己にささやき続けているのではないか? あのタルブの空、日食の中に飛び込むのが間に合わなかったのは、 もしかしたらこのルーンが元の世界に帰すまいと働いて、 ゼロ戦の操縦に干渉してきたからではないだろうか? 思えばあの時、疲労からか操縦桿を握る手に力が入らなかった。 本当に疲労のせいなのか? そう錯覚していただけではないのか? ルイズに青銅を錬金させる賭けをした後、なぜ自分はルイズの部屋に戻った? やかましい女、騒がしい女が嫌いな自分がなぜ、ルイズを気に入っている? 「どうしたね相棒。何を悩んでなさる」 「……てめーには関係ねー」 「俺が思うにだね相棒、おめーさんはもっと人に頼った方がいいんじゃないかい? 悩み事があるなら、俺みてーな剣じゃなく、人間に相談してみなよ。 おめーさんは一人でたいていの事はできちまうから、 かえって何でもかんでも自分一人で抱え込んじまうんでねーのかい?」 「フン。たかが剣の分際で好き勝手言ってくれるじゃねーか」 「これでも六千歳なんでね」 しかし承太郎は誰にも相談せず日々をすごした。 次第にルイズも承太郎の異変に気づき出し、 何か悩みでもあるのかと訊ねてくるようになったが、 承太郎は頑として心を開かなかった。 もし自分の推測が正しかったら、それはルイズを傷つけるだろうから。 しかしその優しささえ刻まれたルーンの仕業なのかと思うと彼はゾッとした。 何度か軍の作戦に参加し、ルイズを守り、敵を倒し、 虚無の詠唱を聴くたびに奮える心をわずらわしく思いながら承太郎は戦う。 するとなぜか次第にガンダールブのルーンの光は鈍り、 ウェールズと戦った時ほどの力を発揮できないようになってしまった。 悪循環にハマりつつも、やはり承太郎は相談する相手を持たなかった。 コルベールかタバサがいれば相談できたかもしれない、 この際キュルケでも構わないとさえ承太郎は思う。 ギーシュはサウスゴータ解放の際に見かけたが、 手柄を立て勲章をもらい実兄から褒められている姿を見れば、 わざわざこんな相談事を持ちかけるのは無粋と感じられた。 そんな日々はある日突然変化を迎える。 アルビオン軍が休戦を申し込んできた、理由は降臨祭のためだ。 戦時であろうと降臨祭には休戦するのがハルケギニアの慣例である。 降臨祭は十日ほど続き、その準備も含めて二週間の休戦。 不可侵条約を破り魔法学院を襲って生徒を人質に取ろうとしたアルビオンの申し入れ、 とても信用できるものではなかったが兵も疲労が溜まっているため、 アンリエッタは今すぐにでも艦隊と『虚無』の力で敵を滅ぼしたいのをこらえ、 枢機卿マザリーニの苦言を聞き入れ休戦の申し入れを飲んだ。 神聖アルビオン共和国との休戦が発効して三日目のシティオブサウスゴータにて。 連合軍が徴収した宿屋の一室を得たルイズは暖を取っていた。 高度三千メイルに位置するアルビオンの冬は早くつらいものなのだが、 承太郎は暑さだけではなく寒さにも強いのか相変わらず学ラン姿である。 で、その承太郎はというと冬の寒さに負けず普通に外出して行った。 慰問隊がうまい料理とうまいワインを持ってきたというので、仗助と一杯やるらしい。 ちなみに承太郎はワインよりもアルビオンで作られる麦酒(エール)を好んでいたが。 仗助と合流した承太郎は、トリスタニアから出張してきたどの居酒屋で飲むか相談し、 どうせ異世界の店なんだからいい店なんて見分けつかないから適当に選ぼうとすると、 突然広場で「ジョータローさん!」と女性に声をかけられた。 聞き覚えのある声に承太郎が振り向くと、そこにはシエスタの姿があった。 ついでに魅惑の妖精亭の店員達と、店長のキモいオカマのスカロンも一緒に。 「だいたいこの辺りよ」 薄暗い部屋の中、土くれのフーケは地図の一点を杖で指した。 「ふむ、少々難儀しそうな道のりだな。山歩きをせねばならん」 あごヒゲをさすりながらワルドが言う。 「仕方ないでしょ。空を飛んでったら連合軍に見つかりかねないわ」 「ふっ……サウスゴータの事はお前に任せるのが一番か、マチルダ」 そして三人目の少年が右手の薬指に嵌めた指輪を撫でながら呟く。 「道案内はよろしくお願いします。降臨祭が始まったら作戦開始ですから」 最後にそう呟いた少年は、額を隠すように帽子を深くかぶっていた。
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前ページ次ページゼロと損種実験体 ルイズは、学院長から受け取った一冊の本を前に、呆然としていた。 それは、『始祖の祈祷書』と呼ばれる国宝で、トリステインの王族の婚姻の時、巫女に選ばれた貴族の娘はこれを手に詔を詠み上げる習わしになっているらしい。 結婚する王族とは、ゲルマニアの皇帝に輿入れするアンリエッタで、彼女は巫女にルイズを指名したのだという。 そこまでは良い。いや、恐れ多いとは思うが、姫さまの指名なら否やはない。巫女は式の前より、始祖の祈祷書を肌身離さずに持ち歩かなければならないというのも、詠み上げる詔を自分で考えねばならないというのも、まあいいだろう。 問題は、部屋に持ち帰って何か詔の参考になることが書いてないかと開いてみた本の内容である。 本のページを開いた瞬間、指にはめたままの指輪、水のルビーが輝きだし、その光を浴びた始祖の祈祷書が同じく光りだしたのである。 何が起こったのかと、指輪を見て、次に開いたページに眼を落としたルイズは、光の中に古代のルーンで書かれた文字を発見する。 座学において優秀な成績を誇り、それでも貪欲に知識を吸収し続けるルイズにとって、それを読み解くことは容易い。そうして読み勧めた内容は、彼女にとって頭の痛いものであった。 内容を簡単に説明すると、この本は始祖ブリミルが書いた物であり、虚無の系統の呪文が書き記されている。そして、これは始祖と同じ虚無の系統のメイジが、始祖の血に繋がる王家に伝わる指輪――――例えばルイズの持つ水のルビーなどである。を指にはめた者だけが読み解く事ができるようになっているらしい。 つまり、これを読むことができる自分は失われし伝説の系統、虚無の使い手だということになる。 馬鹿げている。そう思う。 魔法の成功率ゼロのルイズ。どんな魔法も失敗の爆発魔法になってしまう落ちこぼれ。そんな自分が、伝説の再来だと、この本は記してあるのだ。 思い当たる節はある。 アプトムだ。アルビオンから帰ってきて、図書館で調べた結果、彼の左手にあるルーンが本当に始祖の使い魔ガンダールヴのものであることは確認済みである。 強大な力を持ち、始祖の使い魔のルーンを持つ使い魔。そんなものを召喚できるのが、伝説の担い手であるというのは、実に納得できる話ではある。他人の話であれば。 だが、自分が当事者であるというのなら、考えずにはいられない。これまでの16年間は何だったというのかと。 物心ついてから、彼女は常に努力し続けてきた。せめて人並みの魔法が使えればという、泣き言を飲み込み修練してきた。 それでも、魔法が使えなかった自分が伝説? 伝説だからこそ、これまで自分は魔法が使えなかった? どちらにせよ、その結論は彼女の努力を踏みにじる事実でしかなかった。 ふざけるなと彼女は思う。この本が国宝であるという認識がなかったならば、破り捨てていたかもしれない。 だって、あまりにも酷い話ではないか。もしも、もっと早くにこの本を手に取ることができていたならば、彼女はゼロなどと言われなくて済んでいた。周りの嘲りに耐える必要もなかった。両親や上の姉の叱責に震え、自分の不甲斐なさを責めなくても済んだ。 そう思い憎悪にも似た怒りを覚えても、彼女はこの本から眼を離せない。伝説に残るようなメイジになってアプトムを帰してみせると約束したからという理由もあるが、それ以上に魔法が使えるようになりたいという想いが強かった。 この本に書かれた最初の呪文は、エクスプロージョン。虚無の中で最も初歩の呪文である爆発の魔法。言葉にすることなく読み勧めたそれは驚くほどすんなり彼女の中に染み渡り、これこそが自分の魔法だと知らされる。これまでの失敗である爆発魔法は全てこれに繋がっていたのだと理解する。 だけど、自分はこれを唱えるべきなのだろうか? こんなものに頼るべきなのだろうか? それ以前に、今は姫さまの結婚式に詠み上げる詔を考えるべきで、愛する者を失い別の男の元に嫁がなければならない不幸な王女を事を差し置いて、自分の事情に頭を悩ませるのはいかがなものか。 とはいえ、詔など簡単に思いつくものではないし、気を抜くとすぐに本の方に意識が行ってしまう。 そんなわけで、ああだこうだと頭を悩ませていると、いつのまにか部屋に入ってきていたシエスタが声をかけてきた。アルビオンから帰って来て以来、どういうわけかシエスタは、よくルイズの部屋に尋ねてきていた。 ちなみに現在アプトムは部屋にいない。自分でも、魔法について調べる必要を感じたらしく今は図書室に行っているはずである。 「進んでないみたいですね」 真っ白な草案を見て言うシエスタを、むー、と睨んでやるが彼女は堪える様子もなく、「気分転換をしたほうがいいんじゃないですか」と言ってくる。 シエスタの見たところ、ルイズは暇さえあれば机に向かって過去の資料を読んでいるだけだ。これでは、過去にあった結婚式の詔の丸写しなら作れても、本人が納得できるものが出来上がることはないだろうと簡単に想像できる。 しかし、そんなシエスタの言葉にルイズは難色を示す。彼女にはやることが多いのだ。詔が出来上がったら、次は魔法の勉強をしなくてはいけない。 始祖の祈祷書という新たにできた悩みの種もあるのだから。ついでに言えば、気分転換と言われても何をすればいいのか分からない。真面目な性根である彼女は、そういうことは魔法が使えるようになってからだと考えていたので娯楽に詳しくないのだ。 「なら、わたしの村に遊びにきませんか?」 詔を考えるだけなら学院でなくてもできるし、それができるまでは、勉強ができない。授業に出ても、身が入らないであろう予想もできる。 そして、すぐに完成するものでもない。 なら、いっそ息抜きがてら、自分の故郷の村に遊びに来ませんか? とシエスタは誘う。 彼女は、この可愛い貴族の少女を村の皆に紹介したいと思っていたのである。村のみんなは、この少女をきっと好きになるはずだと確信もしていた。 そうして、煮詰まっていた彼女は、「じゃあ、アプトムがいいと言ったら、行くわ」と答え、後で確認を取ってみて以外にもあっさりと許可が出たので、ルイズは休暇を取ったシエスタと共に彼女の村に遊びに行く事になるのである。 トリステインの王宮にあるアンリエッタの居室において、部屋の主である少女が仮縫いの純白のドレスに身を包んでいた。 そのドレスを着てゲルマニアに嫁ぐことになる少女は、そこに集まった女官たちが何を言おうとも無表情に頷くだけであり、それを見かねた太后マリアンヌは、女官たちを下がらせ娘と二人きりで話をする事にした。 「望まぬ結婚なのは、わかっていますよ」 「そのようなことはありません。わたしは、幸せ者ですわ。生きて、結婚することができます。結婚は女の幸せと、母さまは申されたではありませんか」 痛みを堪えるような顔で訴える娘をマリアンヌは抱きしめる。 マリアンヌは、娘とよく似た善良な人格の女性である。いや、アンリエッタの方がマリアンヌに似たと言うべきだろうが、この際それはどうでもいい。 アンリエッタの延長線上にあるような人間である彼女は、誰よりも今のアンリエッタの心情を理解していた。 娘が誰かに恋をしていることも、その恋を捨てて望まぬ結婚をしなければならないことに胸を痛めていることも。 もちろん、その恋の相手がウェールズであるとまでは知らないが、それを知らなくても娘の考えは手に取るように分かる。 そして、その生きた年月の分だけ娘よりも広い見識を持っている彼女は、それが一時の感傷に過ぎないことも理解していた。 彼女とて、小娘であった頃は、政略結婚など気に入らなかったし、全てを捨てて恋に身を焦がしたいと思ったこともある。 だが、それがいかに愚かしい思い込みであったのか、今ならば理解できる。 彼女たちは、籠の鳥である。これは別に、虜囚だという意味ではない。籠の中で守られ生まれ育った生命であるがゆえに、そこから出ては生きていけない脆弱な生き物であるという意味である。 例えば、ウェールズが生きていて、アンリエッタが望むように全てを捨てて二人で逃げ出したとしても、二人は決して幸せにはなれない。 守られ、かしずかれる生き方しか知らないアンリエッタに市井の民のような生活はできない。人の上に立つものとしての教育だけを受けて育ったウェールズも同じである。 王族と言う立場に生まれ、そこでしか生きられない二人がそれを捨てたとしても待っているのは不幸な結末だけ。あるいは、お互いを憎みあい傷つけあう不幸な関係になったかもしれない。 だから、彼女は言うのだ。 「恋は、はしかのようなもの。熱が冷めれば、すぐに忘れますよ」 「忘れることなど、できましょうか」 「あなたは王女なのです。忘れねばならぬことは、忘れねばなりませんよ。あなたがそんな顔をしていたら、民は不安になるでしょう」 アンリエッタは恋するものを喪った。だけど、その想いはいまだ消えず、その身を焦がす恋の炎が消えてしまうことなど信じられない。だけど、それは許されないのだとマリアンヌは言う。 「わたしは、なんのために嫁ぐのですか?」 「未来のためですよ」 「民と国の、未来のためですか?」 そのために犠牲になれと言うのか? そんな思いと共に吐き出した言葉に、マリアンヌは首を振る。 「あなたの未来のためでもあるのです」 アルビオンを支配したクロムウェルが『虚無』を操るという噂は太后である彼女の耳にも入って来ている。そんな力を持った者が不可侵条約をいつまでも守っているはずがない。 だから、アンリエッタには、軍事強国であるゲルマニアにいてほしいというのが、母としてのマリアンヌの願いであるのだ。 「……申し訳ありません。母さまの考えも知らず、わがままを言いました」 「いいのですよ。年頃のあなたにとって、恋はすべてでありましょう。母も知らぬわけではありませんよ」 アンリエッタが胸を痛めていることを知りつつも、恋がいずれ冷めるものであることと、望まぬ結婚でも愛を育むことが出来ることを自分の経験上知っているマリアンヌは、娘の将来が明るいものであることを信じて祈る。 そして、この恋が冷める日が来るなどとは信じられぬアンリエッタは、母の胸に顔を埋めて、ただ涙をこぼすのであった。 そこに、その女が何者なのかを知る者は一人しかいない。その一人とは、アルビオン皇帝を名乗る男クロムウェルである。 彼は、女について必要最低限のことしか語らない。曰く、東方の『ロバ・アル・カリイエ』からやってきた、自分たちの知らない技術体系を知る女性である。 彼はそれ以上の説明をしない。そして、誰もそれを咎めない。新生アルビオン政府においては、クロムウェルの意向が全てだからである。 シェフィールドという名であるらしい、その女が普段何をしているのか知る者はいない。そもそも、めったに姿を見せない人間なのだ。 必要な時に、クロムウェルと行動を共にしているところが見かけられるだけで、それ以外ではまったく姿を見せない謎の人物。それがシェフィールドである。 そんな彼女に疑念を持つものがいなかったわけではない。だが、その正体を掴めた者もいない。 その日、ロサイスの街を歩くシェフィールドの後を尾行する男がいた。それは、今のアルビオンでは珍しくもない傭兵の一人である。 その傭兵は、クロムウェルの命令を直接聞くような立場の物ではなく、ゆえにシェフィールドとの間に何の接点もない。 そんな彼が、彼女の後をつける理由は何なのか。ただ単に、いい女だからと路地裏にでも連れ込むつもりなのか、はたまた彼女の正体を訝しんだ誰かに雇われたのか。 それを知りたいと思ったのは、彼女自身であっただろう。 男が知っていたのかどうか、これまでに彼女が街を一人で歩いている姿を見たものなどいない。 つまり彼女は、わざと尾行させていたのだ。男の目的を知るために。 そうして、彼女は人気の無い方へと歩き出し、ついには他の人の目がない空間まで男を誘導し、男を待ち受けた。 おびき寄せられたのだと悟った男は、本性を剥き出しにする。目を血走らせ、口の端から牙を除かせたその男を見るものがいれば男の事を指してこういうであろう。吸血鬼、あるいは屍人鬼と。 人の立ち寄ることがほとんどないそこに、おそらくは男性であったのだろう死体が転がっていた。 凄まじい力で五体を引き千ちぎられ、頭を潰されたその肉塊を見て、元の傭兵の面影を見出す者はいないだろう。 そんな死体であった……。 酒場にて、彼女が男の持っている荷物について質問したことに特別な意味はない。あえて言うなら暇だったのである。 男が持っているのは、何か箱が入っていると思しき大きな袋と喋る長剣。 長剣の方は彼女が渡したものでもあるので、どうでもいいのだが、袋の方は気になる。盗賊だからとかいうことは関係なく。 そんなわけで尋ねてみた彼女に対し、男はどうでもよさそうに中に入っていた二つの物品を取り出してみせる。 それは、古びたオルゴールと、取っ手も何もない黒い箱。そして、それに彼女は憶えがあった。 「これは……、『始祖のオルゴール』と『災いの箱』……。なんで、あんたが持ってるんだよ!?」 「知っているのか?」 「えーと、まあ、うん」 思わず言ってしまった彼女だが、考えてみれば自分の身元に関係する情報は口にするべきではない。が、今更遅いし、こいつには言っても問題ないかと考え直す。 と言っても、彼女も詳しいことを知っているわけではない。彼女が知っているのは、アルビオン、ガリア、トリステインの三王家と宗教国家ロマリアには、それぞれ三つの物品が始祖の時代から受け継がれており、男の持っている二つと、もう一つ風のルビーと呼ばれる指輪がアルビオン王家に伝わる国宝であるということだけだ。 そんな説明を聞いた男は、ポケットからある物を取り出す。 「それは、風のルビー! そんな物まで持ってるのかい!!」 「むしろ、これを持っているからこそだな」 「どういう事だい?」 「簡単なことだ、これを手に入れたら、何かと共鳴していることに気づいてな。それを追ってみたらオルゴールと箱があった。ただそれだけのことだ」 共鳴? と首を傾げるが、それは考えても自分には分からないことだろうと、特に考えもなく箱に手を伸ばしてみて、それが開いていることに気づく。 ちょっと待てよ! と彼女は思う。この箱は開かないものであったはずである。鍵がかかっているのは分かるが、鍵穴はなく魔法でも開かない。もちろん錬金も効かない。そういう箱であったはずである。それが何故開いているのか。 聞いてみると、気になったので力ずくで開けてみたと答えが返ってきて、聞いたことを後悔した。そもそも魔法が効かないということは、この世界において人の手の及ばない代物であるという意味を持つのだが、このバケモノには関係なかったらしい。 そして、なんとなしに好奇心に駆られるまま中身を見てもう一度後悔する。中には三角形に近い六角形の円盤状の物体が入っていた。それ は、中心部に金属製の球体がはまっていて、外殻の隙間からは、得体の知れない触手のような物が覗いていた。 それが何なのかなど分からなかったが、確かに災いにふさわしい代物だなと彼女は思った。 そんな時である、その酒場にある少年が訪れたのは。 少年が、その酒場にたどり着いたのは、偶然でないのなら、運命に導かれてということになるだろう。 彼には、アルビオン皇太子ウェールズ・テューダーに会うという使命があった。正確には、その使命を持つものに同行する任務だったが、細かいことである。 そのために先に行ってしまった、二人、ルイズとアプトムを追った彼だったが、追いつく前に王党派の本拠たるニューカッスルが墜ちてしまった。 この事を知った時点で少年は、帰ろうか。などと思っていた。 ウェールズが死んでしまっているのである。今更会いに行くも何もない。というか、少年のいないところで、ルイズが使命を果たしていたのであるが。 だが、それは叶わなかった。というか、遅かった。 トリステインとゲルマニアの同盟が締結され、それに対し両国に不可侵条約を打診したのはアルビオン側であるが、レコン・キスタにトリステインへの侵攻を諦めるという選択はない。 現状、レコン・キスタはトリステインに攻め入る準備をしている状況である。そんなアルビオンからトリステインへ出ている船になど危なくて乗れない。 というか、トリステインの貴族であると知られるだけでも危険だと今の彼は知っている。 高い授業料だったなぁと空に近い財布を振ってみたりする彼は、見逃してもらうために、この旅行のために持ってきたほとんどのお金を消費し、この酒場での食事を済ませたなら晴れて無一文である。 そして彼、ギーシュ・ド・グラモンは、その酒場で、顔をフードで隠した女性と顔全体を包帯で隠した男に出会う。 前ページ次ページゼロと損種実験体
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妖精カードデータ コメント 妖精カードデータ 全19種類(2012/04/20 現在) 成長値はLvMax時のパラメータから初期値を引き、最大レベル-1で除算&四捨五入した値ですレベルを上げるカードを判断する目安にしてみて下さい。 コスト値はLv1時とLvMax時の値をコストで除算し四捨五入した値です スキルの確率については公式ページで発表されたものは【】で囲んで記入して下さい スキルの色分けは以下の通りです 戦闘攻撃スキル戦闘回復スキルその他 カード名称 イラストレーター レア度通常イラスト LvMaxイラスト 最大Lv 値 COST 値 派閥 派閥 性別 値 HP Lv1 LvMax HP成長 成長値 HP比 Lv1 LvMax ATK Lv1 LvMax ATK成長 成長値 ATK比 Lv1 LvMax 入手方法 入手方法 スキル 名称 イラストレーター 0 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 最大Lv 0 COST 0 派閥 妖 性別 値 HP 0 0 HP成長 0 HP比 ATK 0 0 ATK成長 0 ATK比 入手方法 入手方法 名称 イラストレーター 0 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 blankimgプラグインエラー:ご指定のファイルがありません。アップロード済みのファイルを指定してください。 最大Lv 0 COST 0 派閥 妖 性別 値 HP 0 0 HP成長 0 HP比 ATK 0 0 ATK成長 0 ATK比 入手方法 入手方法 デュラハン 泉澤康久 ☆☆☆ 最大Lv 28 COST 11 派閥 妖 性別 女 HP 1960 3340 HP成長 51 HP比 178 304 ATK 2520 5200 ATK成長 99 ATK比 229 473 入手方法 妖精 エラーa981cd1(安らかな死)相手のHPが高いほど攻撃力アップ 緑の騎士 イラストレーター ☆☆☆☆ 最大Lv 30 COST 11 派閥 妖 性別 女 HP 4640 7520 HP成長 99 HP比 422 684 ATK 1030 3910 ATK成長 99 ATK比 94 355 入手方法 入手方法 ペッグパウラー SOE ☆☆☆ 最大Lv 35 COST 10 派閥 妖 性別 女 HP 2440 4990 HP成長 75 HP比 244 499 ATK 1560 2700 ATK成長 34 ATK比 156 270 入手方法 妖精 エラー21de45ff(水場への案内)HPが50%以下の時カードHPの50%を回復 ルー ゆーぽん(Nitroplus) ☆☆☆ 最大Lv 31 COST 9 派閥 妖 性別 女 HP 2440 3570 HP成長 38 HP比 271 397 ATK 1950 3890 ATK成長 65 ATK比 217 432 入手方法 因子(妖精の軍神) エラー924dda71(正当なる応酬の剣)攻撃力を200%アップ ピクシー しめ子 ☆☆☆☆ 最大Lv 35 COST 17 派閥 妖 性別 女 HP 5830 11290 HP成長 161 HP比 343 664 ATK 1820 3270 ATK成長 43 ATK比 107 192 入手方法 妖精 エラーeda29bf(隙間を埋める奉仕)HPが50%以下の時カードHPの200%を回復 プーカ NIL ☆☆☆☆ 最大Lv 37 COST 9 派閥 妖 性別 女 HP 2560 4700 HP成長 59 HP比 284 522 ATK 1700 3670 ATK成長 55 ATK比 189 408 入手方法 入手方法 エラーfeac1b1(深き森の道しるべ)カードHPの50%を回復 シェリーコート 夢之式 ☆☆☆☆ 最大Lv 40 COST 12 派閥 妖 性別 女 HP 2840 5450 HP成長 140 HP比 237 454 ATK 3610 7000 ATK成長 179 ATK比 301 583 入手方法 因子(水の制裁) エラー56ea9da(騒々しい放水)攻撃回数が多いほど攻撃力アップ マーメイド NIL ☆☆☆☆☆ 最大Lv 35 COST 14 派閥 妖 性別 女 HP 3900 7470 HP成長 105 HP比 279 534 ATK 3570 4940 ATK成長 40 ATK比 255 353 入手方法 招待特典 エラーda35bce(船舶を沈める歌声)フレンドが多いほど攻撃力アップ ケルピー TNSK ☆☆☆☆☆ 最大Lv 40 COST 17 派閥 妖 性別 女 HP 3910 6700 HP成長 72 HP比 230 394 ATK 5940 9780 ATK成長 98 ATK比 349 575 入手方法 妖精 エラー38e21fa(水面による分解)相手のHPが高いほど攻撃力アップ リヴァイアサン 凪良 ☆☆☆☆☆ 最大Lv 32 COST 13 派閥 妖 性別 値 HP 4000 7340 HP成長 108 HP比 308 565 ATK 2680 4710 ATK成長 65 ATK比 206 362 入手方法 2012年04月のログインボーナス エラー45fff33(飢え満たす巨大なる恩恵)攻撃回数が多いほど攻撃力アップ シルキー 藤ちょこ ☆☆☆☆☆ 最大Lv 45 COST 19 派閥 妖 性別 女 HP 5220 10250 HP成長 114 HP比 275 539 ATK 4110 8040 ATK成長 89 ATK比 216 423 入手方法 妖精 エラー25feacd(優美なる応援)カードHPの200%を回復発動率低め? ムリアン てぃんくる ☆☆☆☆☆ 最大Lv 45 COST 18 派閥 妖 性別 女 HP 5320 8580 HP成長 74 HP比 296 477 ATK 4200 10080 ATK成長 134 ATK比 233 560 入手方法 妖精討伐 エラー71fbaa9(密やかな接近)SUPERが少ないほど攻撃力をアップ(大) コメント ケルピーGET! -- 無 (2012-04-13 14 06 40) ケルピーたくさん倒してるのに手に入らない…条件とかあるんですか? -- 名無しさん (2012-04-14 12 24 46) ケルピーGET、Level20のケルピーを倒したら出ました。 -- 名無し (2012-04-14 18 51 26) レベル30まで倒しても出ないな…やはり単純に運かw -- 名無しさん (2012-04-15 17 24 25) マーメイドの能力は[エラーda35bce]でフレンドが多いほど攻撃力アップでした。 -- 名無しさん (2012-04-15 20 58 13) 追加 エラーda35bce(船舶を沈める歌声) -- 名無しさん (2012-04-15 20 59 43) ほとんどやらないんだけど、たまたま気まぐれでフレンドのケルピー倒したら出てきた! -- 名無しさん (2012-04-16 23 24 12) カード毎のHP・ATKのコスト比率を派閥別のページから削除しました。代わりに上位ページであるカード情報にて派閥で分けずにまとめたいと思います。既存のコスト比率の欄はカード毎の成長率記入欄として利用したいと思います。記入して頂いた方には申し訳ありませんがよろしくお願い致します。 -- 管理人 (2012-04-17 12 29 22) とどめさすより、削った方がレアでやすい?削りでケルピー2枚でた -- 名無しさん (2012-04-17 18 36 07) デュラハンの入手法は? -- 名無しさん (2012-04-18 08 00 39) デュラハンはケルピーの報酬で出ましたよ -- 名無しさん (2012-04-18 13 09 23) サンキュー -- 名無しさん (2012-04-18 17 29 32) もしかしたら妖精戦では多くHPを削った方がレアが出やすいのかもしれませんね -- 名無しさん (2012-04-20 00 21 02) Lv50オーバーの妖精でも残りちょっとをトドメだとノーマルが多い感じ。 -- 名無しさん (2012-04-20 12 37 44) ペッグパウラーのスキル→エラー21de45ff (水場への案内)、HP50%以下の時、カードHPの50%を回復 でした。 -- 名無しさん (2012-04-21 20 37 31) 体感ですが、私もHP多く削った方がレア度高いカードが出やすい気がします。 -- 名無しさん (2012-04-22 21 45 05) ケルピーよりシルキーの出現率下がってませんか? -- 名無しさん (2012-04-24 13 19 38) 出現率下がってるね -- 名無しさん (2012-04-24 13 48 02) シルキーピクシームリエンは -- 名無しさん (2012-04-24 22 32 24) 体感的に出現確立減とレベル上がるごとのHP増加量が格段に上がってるシルキーさん -- 名無しさん (2012-04-25 08 41 38) シルキードロップなかなかしないね・・・フレの叩いてレアでるんかいな? -- 名無しさん (2012-04-25 12 24 54) 明日のメンテさ、サーバー増設以外になんか変わらんかな・・ -- 名無しさん (2012-04-25 12 26 00) シルキーむしろめっちゃでるよ( _ ) 個人の体感だけで下がってるとか言わない方がいいね(^-^)/ -- 名無しさん (2012-04-25 17 06 57) ピクシーのファイル画像回転せず上げてしまいました。削除か編集していただければ・・ -- 管理人様へ (2012-04-25 18 57 19) 編集できる方お願いします。シェリーコートLv1HP2840ATK3610イラストレーターさん夢之式さん -- 名無しさん (2012-04-26 00 01 52) ■管理人様へ■ 画像ファイルの連番づけがズレているのでシルキーのLV1画像名をy13→y14にしています。 -- 名無しさん (2012-04-26 04 03 23) Lv27シルキー撃破でSレア妖精ムリアン出ました。 -- 名無しさん (2012-04-26 23 23 29) ↑↑了解しました、カードの増加で連番の意味が無くなってるんでノーマルとMaxだけ同様の番号なら適当に付番しちゃってOKです。 -- 管理人 (2012-04-28 02 16 10) 私シルキー全く出ないし運も悪いのでレアカード一枚も出たことがないw -- 名無しさん (2012-04-28 20 33 01) シルキー欲しいなー シルキー以外の妖精は全て持ってるのに -- 名無しさん (2012-04-28 21 07 47) 50超えてもでないなぁ。ケルピーはこれくらいで出たのに…やっぱり運か -- 名無しさん (2012-04-29 19 16 11) シルキーからムリアンGET!自分で出現、フレが討伐。Lv22でした~ -- 名無しさん (2012-04-29 21 47 34) やっぱり攻略で見たように -- 名無しさん (2012-04-29 22 42 39) 高いLVの妖精を討伐するよりどれだけダメージを与えるかが大切みたい -- 名無しさん (2012-04-29 22 44 46) ケルピーは2枚も出たのにシルキーは出ない。ダブったカードの使い道って合成しかないんですかね? -- 名無しさん (2012-04-30 23 52 04) ↑↑オークションまで待ってみてはどうでしょう -- 名無しさん (2012-05-01 00 20 12) ムリアン二枚目(-。-;シルキー出ないな~ -- 名無しさん (2012-05-01 00 22 10) 元の確率が低すぎると確率2倍の意味薄いだろう。 -- 名無しさん (2012-05-03 13 10 42) 今日フレのシルキー叩いたら3体撃破してシルキーとムリアン出ました。確率うpありがとう! -- 名無しさん (2012-05-03 18 45 22) 今日やっとシルキー出たよ~(^-^)/シルキー、ムリアン、ピクシー集まったので明日からイベント頑張れるわ‼ -- 名無しさん (2012-05-03 22 11 26) 70レベでやっとこさピクシー…3種コンプは時間かかりそうだw -- 名無しさん (2012-05-03 22 50 43) シルキー三枚 ピクシー二枚 ムリアン出ない······ -- 名無しさん (2012-05-04 12 55 56) 今回のアップデートでプレゼント開いたら落ちるの俺だけ? -- 名無しさん (2012-05-04 18 18 56) ムリアンキター☆* .。. o(≧▽≦)o .。. *☆ シルキーLV.30です -- 悠火 (2012-05-05 10 25 03) 勝手ながら煽りのコメントを削除致しました。そのようなコメントは無駄な争いを生むだけなので今後はお控え願います。 -- 名無しさん (2012-05-06 19 13 09) シルキー以外出ない上にシルキー捕まんないw -- 名無しさん (2012-05-07 09 36 44) 妖精レベル任意でリセット出来たらいいのに…段々狩りきれなくなってきたw -- 名無しさん (2012-05-07 10 45 30) プーカがガチャで出たんだけど、妖精ってガチャで出るものなの? -- 名無しさん (2012-05-08 12 01 34) プレガチャなら緑の騎士は出たけど。 -- 名無しさん (2012-05-08 21 11 47) 報酬で受け取った枚数は500枚を越えた・・・・ピクシー1枚しか出ねー・・・ -- 名無しさん (2012-05-10 04 37 39) ワンパンとか2、3割削っただけだと中々出ないけど7、8割くらいの高い割合削ったらやっぱ出やすいね。BC回復薬は貯めて使った方がいいのかもしれない -- 名無しさん (2012-05-10 07 25 51) ケルピーGETしたりしてのに、ID忘れてやり直しw -- 名無し (2012-05-11 14 23 33) HP400しか削ってないのに、ムリアン出たよ。シルキーのLV高かったら結局運ってことか -- 名無しさん (2012-05-12 08 32 24) シルキー30でもシルキーくるんで運ですね(´・_・`) -- ハロハロ (2012-05-12 21 38 27) イベントの妖精は一枚出たら同じやつがまた出るんだけど、所持してると同じ妖精はドロップ率UP? -- 名無しさん (2012-05-13 12 08 55) ↑それは無いと思うけど・・上で500枚云々書いていた者ですがどうにかシルムリピク全部出ました。対人イベに浮気しなくてよかった -- 名無しさん (2012-05-14 05 09 48) みんないろいろ推測してるけど結局運だね!! LV90のシルキー1人で倒しても☆しかでなかったのにその次フレンドのLV40残りhp -- 名無しさん (2012-05-14 06 40 50) ↑↑つづき。のこりHP2万のを倒したらシルキームリアン両方出たよ!! -- 名無しさん (2012-05-14 06 42 43) つぎはグルアガッハか(^^) -- 名無しさん (2012-05-14 06 44 22) クルアガッハって名前からしてかわいい気がしないんだが・・・強さどうでもいいから美少女をお願いします -- 名無しさん (2012-05-14 07 12 18) ↑女性のグルアガッハは人間の女性に似ていて、家や農園を守護する妖精で、豊かな金髪をして、ときにやつれてもみえるがとても美しいという。女なら期待できるっぽいか -- 名無しさん (2012-05-14 07 14 22) 次の妖精ムリアンみたいにLevel90まで倒しても出ないなんて事ないだろうな -- 名無しさん (2012-05-17 15 16 47) 知らねーよw -- 名無しさん (2012-05-17 18 58 29) そりゃあんたの運次第。クジ引きと同じだよ -- 名無しさん (2012-05-18 00 39 29) グルアガッハはレベル上がるごとのHP増加少ないけど攻撃力の増え幅が大きい気がする。 -- 名無しさん (2012-05-19 09 23 34) カードの能力値と一緒だね。シルキーは体力多かったしグルアガッハは攻撃が高い -- 名無しさん (2012-05-19 19 37 06) レプラホーン リヴァイアサン他連続ログインの組んだらスキル発動せえへんかな -- 名無しさん (2012-05-20 00 17 11) 妖精はサブストーリーが無いから組み合わせあっても分かりにくいね。まぁ種類は少ないけど -- 名無しさん (2012-05-20 00 32 39) レプラホーンLvMax31 cost12 HP7040 ATK6420 -- 名無しさん (2012-05-20 01 50 42) グルアガッハLvMAX40 コスト23 HP4200 ATK11100でした -- 名無しさん (2012-05-20 21 34 19) コスト23!? -- 名無しさん (2012-05-22 12 55 03) コスト23だね(^-^)/ 他にも妖精でるのかな? 出た人いたら、情報よろしくです(^-^)/ -- 名無しさん (2012-05-23 01 08 04) 今回はSR以上のドロップはグルアガッハと第二型スラップスだけのようですね。妖精は現在私が確認出来たのはグルアガッハ、プーカ、緑の騎士です -- 名無しさん (2012-05-23 06 21 28) 第2型スラップス出ました(^-^)/ まだあるかもしれませんね(^-^)/ 期待しましょう(^-^)/ -- 名無しさん (2012-05-23 11 10 40) …グルアガッハ10体目(´・_・`) -- 名無しさん (2012-05-24 17 44 47) グルアガッハ スキル 妖精時のみ攻撃力50%アップです -- 名無しさん (2012-05-24 20 22 28) グルアガッハLv51でGetでした。フレンドのお手伝いしたらLv42でGetでした -- 名無しさん (2012-05-25 00 45 02) グルアガッハ倒したらプーカ出てきたwww -- 名無しさん (2012-05-25 20 00 09) フレ手伝いLv4 -- 名無しさん (2012-05-26 14 13 27) フレ手伝いLv4でグルガアッハと第二型スラップスGet!何方かスラップスのフルステわかる人いますか? -- 名無しさん (2012-05-26 14 22 08) グルアガッハLv36を撃破にてゲットしますた。 -- 名無しさん (2012-05-26 23 04 46) グルアガッハ全然出ない。呪われたかな↓ -- 名無し (2012-05-27 00 02 17) 現在グルアガッハのLV52…、未だにグルアガッハとは会えてない。鬱になる -- 名無し (2012-05-27 05 45 39) いくら倒してもグルアガッハなし ;;その代わりにフレンドさん達はどんどんグルアガッハ使っててすごく泣きたいん -- 名無し (2012-05-27 05 47 19) グルアガッハ38をソロ討伐でグルアガッハゲット。フレの70オーバー叩いてるけど出る気配なし。 -- 名無しさん (2012-05-27 06 44 38) シルキーよりは出やすいから根気強くやってみて! -- 名無しさん (2012-05-27 07 21 33) 俺なんてLV91なんだからまだ大丈夫だよ(T T) 倒せない(T.T) -- 名無しさん (2012-05-27 07 29 16) 今日グルアガッハ2体目今まで出なかったのに? -- ラッキーディ? (2012-05-27 14 02 20) グルアガッハまだゲットできてない方お互い頑張りましょうね…(T ^ T)少なくとも自分だけじゃないって分かって少し気が楽になりました(泣) -- 名無し (2012-05-27 15 48 41) レベル65までやっても一向に出る気配なくて泣きたい -- 名無しさん (2012-05-27 22 59 09) 1枚出るとバンバン出る邪魔だから4枚餌にした -- 名無しさん (2012-05-27 23 16 11) ってか前回のシルキーに比べてコスパ悪すぎて使い物にならないんだけど・・・ -- 名無しさん (2012-05-28 11 48 27) これって最後に倒した方が確率上がるんかな? -- 名無しさん (2012-05-28 18 51 43) グルアコスパ悪くても一応攻撃は2番目に高い訳だし安定したダメージが出るのは魅力があると思うんだが。 -- 名無しさん (2012-05-29 01 20 54) グルアとスラップスでたよぉ^^この中で妖精高レベルでも倒してやるじぇって方。フレンドで「大神黒衣」送ってぇ -- 名無しさん (2012-05-29 17 56 08) 第二型スラップスMAXステ要望あったみたいなんで書いときますね。 -- 名無しさん (2012-05-30 00 24 15) 第二型スラップスLVMAX45 COST8 HP4420 ATK5180でした。 -- 名無しさん (2012-05-30 00 26 19) 攻撃回数は出やすさに関係あるかな?俺70台で大体2回攻撃して後は -- 名無しさん (2012-05-30 15 10 47) フレに倒してもらってるけど.....一番いいのがモルゴース -- 名無しさん (2012-05-30 15 11 56) グルアガッハ59で12万ぐらいのダメでグルアガッハ出た‼ -- 名無し (2012-05-30 22 53 46) ↑の続き、60でナポレオンも出ました -- 名無し (2012-05-30 22 55 54) 82レベを400000ぐらい削ってやっと出た(´Д` )うれしいけど・・・ -- 名無しさん (2012-06-03 00 14 46) レベル5でスラップスが!(◎_◎;) -- 名無しさん (2012-06-03 22 30 21) エクスカリバーで倒すとレア以上が出やすいぽい -- エクスカリバー (2012-06-04 18 36 25) シシリア10レベでHP15万って多いな。シルキー的なステなのかね -- 名無しさん (2012-06-04 19 08 37) シシリアレベルMAXにしたらHP40でした・・・ハハハ・・・。 -- 名無しさん (2012-06-09 16 33 29) ブルーキャップ三枚目 -- 名無しさん (2012-07-12 00 01 58) 覚醒ブルーキャップ レベル3で2枚同時に出た -- 名無しさん (2012-07-13 17 54 36) 覚醒ブルーキャップLV3、50万近く叩いたら1枚GET -- 名無し (2012-07-15 08 27 30) 上の続きで、しかもキラでした( *`ω´) -- 名無しさん (2012-07-15 08 28 20) 名前 コメント
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Leader Lv2パチュリー・ノーレッジ Lv1 博麗 霊夢 Lv1 十六夜 咲夜 Leader Lv2パチュリー・ノーレッジ Lv2 博麗 霊夢 3x 木符「シルフィホルン」 3x 水符「プリンセスウンディネ」 3x 火符「アグニレイディアンス」 2x 土符「レイジィトリリトン上級」 3x 金符「シルバードラゴン」 3x 金土符「ジンジャガスト」 3x 水&火符「フロギスティックレイン」 3x 夢符「二重結界」 3x エレメンタラー 2x ラクトガール 3x 住吉計画 3x 離剣の見 3x 魔法書 3x 絶対阻止 戦術 【 パチェ式弾幕結界 Ver.AT 】 アブソルト αタイプの前スタイルであり、《絶対阻止》によって防壁対策に対しても絶対的なタメージダウンを見込む。 《離剣の見》による命中補正もあるため、攻守に優れたオールラウンダー型。 弱点 貫通・・・・・以下略だが、《絶対阻止》によって多少耐性が高くなっている。 イベントが多いため、行動に使用制限があるものが多い。 一口メモ 安定して纏まっているため、カードの差し替えがなくとも様々な状況に対応でき、汎用性が高い。 サポートが《エレメンタラー》しかないので《錬金術》の投入がなく、奇襲要素も低くなっているなど、尖った部分は少ない。 リボルテックヤマグチ No.69 エヴァンゲリオン 仮設5号機 新劇場版 破エディション の最安値情報 1760円~で購入できます http //atprice.jp/hikaku/リボルテックヤマグチ-No-69-エヴァンゲリオン-仮設5号機-新劇場版-破エディション/28443/ Wii Fit の最安値情報 5480円~で購入できます http //atprice.jp/hikaku/Wii-Fit/14579/ ROBOT魂 -ロボット魂-〈SIDE KMF〉コードギアス 反逆のルルーシュR2 ランスロット・アルビオン の最安値情報 2709円~で購入できます http //atprice.jp/hikaku/ROBOT魂-ロボット魂-〈SIDE-KMF〉コ-ドギアス-反逆のルル-シュR2-ランスロット・アルビオン/18975/ ウィキ関連単語 使用 以下略 スタイル 十六夜 咲夜 プリンセス アブソル シルフィ 魔法 奇襲